【 圧巻の大火力で敵陣を制圧せよ! 】 第二次大戦中にドイツ軍が運用した自走榴弾砲の集大成がフンメルです。1941年6月に始まった独ソ戦を受け、一刻も早く戦線に投入するため、車体はⅢ号戦車とⅣ号戦車のコンポーネントを流用して開発。内部のレイアウトは、車体前部に操縦室、中央にエンジン室、後部に戦闘室を配置していました。そして主砲には、野戦砲の主力として使用されていた15cm重榴弾砲sFH18を搭載。これは、重量43.5kgの榴弾使用時の最大射程が13,000m以上という非常に強力なものでした。1943年のクルスクの戦いで初めて実戦配備され、1944年2月には左右の操縦室が一体化し、視界と居住性が向上した後期型が登場。終戦までに合計700輌以上が生産されました。戦車師団の機甲砲兵連隊などに配備されたフンメルは、大戦後半の重要な戦力として東西両戦線で奮闘。絶大な攻撃力と射程距離を活かし、前線で戦う将兵たちを後方から強力に支援したのです。